デッキから好きなカードを選んで落とすカード、例を挙げるなら《永遠の淑女 ベアトリーチェ》や《ライトロード・ドミニオン キュリオス》などがあるが、これらは非常に強力なカードだ。
好きなカードを落とせるのだから弱い訳がない。
ではランダム落としが弱いのか?と言われると、そうでもない。
ランダムである分、落とす枚数が多かったり、条件や枠の使用数が少ないなどのメリットがある。
だがランダムであるがゆえに上振れ、下振れに左右されてしまうのは確かにデメリットだろう。
少しここで、先日私が体験した興味深い事例を交えよう。
事例
ある日、私はとあるリモートデュエル対戦会にて初対面の相手と対戦することになった。
その時使っていたデッキはこれだ。
簡単に説明すると、主に《毒の魔妖-土蜘蛛》を中心にお互いのデッキを削って戦うデッキだ。
その対戦では上記ブログのレシピを少し弄ったものを使用していた。
対戦中、いつものごとく《土蜘蛛》の効果を発動した。
そこで私のデッキから落ちた3枚の内1枚が、少々珍しいカードだったのだ。
《残骸爆破》というカードである。
見ての通り、墓地効果は無い。
デッキの都合上墓地が溜まりやすく、ダメージを取るのも苦手なことから採用していた『お試し枠』だった。
問題は、その時の相手の反応だ。
「うわっ、《残骸爆破》ぁ……!?」
おや。
対戦後、結果として私は敗北した。
その感想戦のことである。
「いやぁ、《残骸爆破》見えたの怖かったですね。迂闊にライフ3000下回れないなって思ってました。」
なるほど。
《残骸爆破》が落ちることは、私にとっても想定外のことだった。
当然、ランダムなのだから。
自分は《残骸爆破》が1枚しか入ってないことをわかっているが、相手はそんなことを知らない。
その認識の齟齬から、
・《土蜘蛛》で墓地を肥やして《残骸爆破》でバーンをするデッキである。
・《残骸爆破》が複数枚入っている。
といった思い込みを発生させたと思われる。
ランダム性によって発生した興味深い事象ではないだろうか。
終わり
ランダム性に関する記事は以前にも書いたことがあるのでこちらも併せて頼む。
実はそんなことを言った対戦相手は存在しないし、
私は《残骸爆破》なんて入れてないし、
そもそも私は存在しない。